最初はフィリップ・K・ディックの名作SF小説ユービックについてお話しようと思います。
フィリップ・K・ディックは1950年代の後半から死去する1982年まで活躍したSF作家です。
彼は虚構と現実というものをテーマにした作品が特徴で、あの映画「ブレードランナー」の
原作となる「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」や「高い城の男」「ヴァリス」など
長短編併せて数々のヒット作を生み出した作家です。
映画で言えば「トータルリコール」や「マイノリティリポート」「ネクスト」
「ペイチェック」「スキャナーダークリー」なども彼の作品が原作ですし、
人間になりすますロボットが出てくる「にせもの」もターミネーターを彷彿とさせます。
(この作品も別で映画化されていますが)
彼の作品は直接原作としてクレジットされているもの以外にも、色んな映画の
ヒントになった事は間違いないでしょう。
その中から今回ご紹介する「ユービック」は彼の「虚構と現実」の境目が崩壊してゆく面白さ、
サスペンスあふれるストーリー展開といった特徴を如何なく発揮した傑作小説です。
特にこれからディックの作品を読みたいという人には短編集と並んでオススメの作品です。
(続く)