ユービック(その3)

このユービックという作品は前にも言いましたがサスペンスフルで先の読めない展開、そして余韻が残るラストと完成度がかなり高い作品です。

これまでも「ブレードランナー」「トータルリコール」をはじめとして様々な作品が映画化されてきたディックですから、この「ユービック」も同様に映画化の話がありました。

しかもその企画は70年代で本人がまだ存命中であった為、本人自らが脚本を書きおこしていますが、結局映画化される事はなくその脚本だけが「ユービック:スクリーンプレイ」として出版されています。

私はそちらも読んだのですが、当時の映画技術では(今でも)中々ディック世界を表現するのは難しかったと思います。

ディック原作ではないのですが個人的に凄くディックの世界観に近いものを映画で表現していると思ったのは「オープン・ユア・アイズ」というスペイン映画です。

この映画は後にトムクルーズ主演の「バニラ・スカイ」というタイトルでリメイクされましたから、そちらでご存知の方も多いかと思います。

(余談ですが見比べた感想ではオープンユアアイズの方が面白かったです。リメイク物は大体そうですが…)

なお「ユービック」は2.3年ほど前にフランスの映画会社が権利を買ったとの一報がありましたが、その後のニュースは特にありません。

脚本に手直しは必要でしょうが、是非現代で映像化してほしいものです。

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